スクリーン印刷とガーメントプリンターを駆使したウェアプリント エドバンファクトリー
2015.11.17[ お知らせ ]
“はじめよう、オーダーグッズビジネスショップOGBSマガジン Vol.39”にて弊社工場が特集されましたので、ご紹介させていただきます。
以下、掲載記事のご紹介です。
オーストラリア製の大型自動回転台「TAS」。よほどのウェアプリント業者でなければお目にかかれないその機械が動いているだけでも、生産能力の高さがうかがえるが、そのTASに覆い被さるようにドッキングしているのはコーニット社の「パラダイムⅡ」。スクリーン印刷の回転台に取り付けられるガーメントプリンターとして発売された同機だが、国内での導入例はまだ少ない。
エドバンファクトリーの兼田元司社長は、「ガーメントプリンターは濃色Tシャツを刷る際の白インクと前処理剤の塗布が弱点。そこでスクリーン印刷で白ベースを刷ってやることで生産性アップとコストダウンが実現できるのです。」
ガーメントプリンターは製版不要でフルカラー印刷できる利点から、スクリーン印刷に取って代わるデバイスとして考えられがちだが、その2つの工法を組み合わせることで白ベースの手間とコストを軽減。さらにコーニットでプリント後、ラメや蛍光など特殊インクも使えるためフルカラーを超えた多彩なデザイン表現も可能になる。
ガーメントプリンターとスクリーンをドッキング
とはいえ、ウェアプリントの主流は今も1~2色で、それを安くスピーディーに量産できるのが同社の強み。それをどこでどうこなしているのか尋ねると、兼田社長は記者を向上の3階に案内した。そこで目にしたのは、大量に並ぶスクリーン印刷用の長台。さらに、6面回転台、ガーメントプリンター「SC-F2000」などを駆使して日産約4,000枚のTシャツを刷っている。これほどの生産能力があれば、ショップ規模のOGBSの手に負えない大量注文や入札仕事の力になって貰えるだろう。
兼田社長はもとも複数の飲食店を経営しながら、ウェアプリント業をスタートした。当時は小さな刷り台1つという趣味の延長のような規模で、大量の注文は下請けのプリント業者に発注していた。ところが、納期は守らない、印刷ミスしたTシャツもそのまま納品、たたみ代無しの注文は皺だらけで直に段ボールに放り込まれて届く…飲食業ではありえないルーズな慣行に辟易して、自らスクリーン印刷の下請け業が出来るほどに設備を拡大した。
「お客様にとって当たり前のことをやる」
目指したのは「お客様にとって当たり前のことをやる。」約束した納期は守る、万が一印刷ミスをしたら新しいボディを買って刷り直す、たたみ代無しの注文でも皺にならないように気をつけてビニールの大袋に入れてから箱詰めする。もちろん、印刷品質へのこだわりも強い。洗濯堅牢度を上げるためインクは架橋剤を添加してその都度練る。濃色ボディへは2度刷りでインクをしっかり乗せる。
エドバンンファクトリーに足を踏み入れるとまず設備の凄さに目を奪われるが、品質とサービスという「当たり前」へのこだわりこそが、同社が支持される本当の理由なのだろう。
以上。OGBSマガジンVol.39にて特集いただいた内容です。
弊社記事の詳細はこちらでもご覧いただけます。(OGBS-39-2015Nov)
記者様 ありがとうございました!今後とも社員一同、お客様のために精進して頑張ります!